大阪城の南西に、「からほり商店街」という一本の商店街がある。ちょっと変わった名前のこの商店街は、一見すると、歴史は古いが特別なことは何もないように見える。
しかし、数々の雑誌、テレビ、映画などのメディアで取り上げられ、大阪を代表する商店街となっています。
空掘商店街の特徴
空堀商店街は、大阪城の南西に位置し、谷町六丁目から地下鉄の松屋町付近まで続く商店街である。
時代が下り、大正時代には堀の上に商店が建ち始め、戦時中は空襲を免れたことから、戦後間もない1945年に商店会が結成され、「空堀」と名付けられた。空堀商店街の地形は非常にユニークで、堀が埋められているだけでなく、商店街はその周辺も含めて、一帯が高低差のある複雑で入り組んだ斜面になっている。しかも、その周辺には細い路地が多い。
豊臣秀吉、埋め尽くされた堀、その高低差。古くて狭い路地。これらの歴史や土木の言葉が、古地図を片手に細い路地の坂道を上り下りするのが大好きなタモリさんの目に留まらないはずはない。
太閤下水
空堀商店街には「太閤」の名の通り、秀吉が造った「太閤下水道」があります。
この施設は、事前に申し込めば無料で見学することができるそうです。秀吉が作り、タモリが入った太閤下水道を実際に体験してみてはいかがでしょうか?下記の関連MEMOから申し込みが可能です。現役の下水道なので臭いが少し気になりますが、最高の探検気分を味わえるはずです。
映画ロケ地「空堀商店街」
空堀商店街は、ブラタモリ大阪の第1回目の撮影の候補地として選ばれ、味のある古い町並みが映画にマッチしたことから、これまで様々な映画作品がこの商店街で撮影されてきました。
まず、映画「プリンセス トヨトミ」では、主人公の真田大助が通う架空の中学校「大阪市立空堀中学校」が、空堀商店街で生まれ育ちました。作中に登場する大阪城の抜け穴である伝説の「真田の穴」は、実際にそのような穴が存在する三光神社から徒歩圏内にあります。
また、聖地としての空堀商店街を語る上で外せないのが、お好み焼きの名店のひとつ「ことみ」です。通りを一本入ったところにあり、昭和の雰囲気が漂う店構えは、空堀商店街の顔ともいえる。プリンセス・トヨトミ』の撮影では休憩所として使われ、劇中に何度も登場する主人公の実家であるお好み焼き屋「太閤」が東映京都撮影所に設置された際には、そのモデルとなったそうです。
また、これらの映画以外にも、八嶋智人主演の『秋深き』の撮影にも空堀商店街が使用され、主人公の教師とホステスの妻がつかの間の幸せな生活を送っています。
グルメ
空堀商店街は、いい意味で派手さがなく、落ち着いた日常的な雰囲気の商店街ですが、ガイドブックに載っているような常連になるお店がたくさんあります。その中でも特に有名でおすすめのお店をご紹介します。1つ目は、「旧ヤム亭」というカレー屋さんです。
おすすめは、日替わりカレー3種のうち2種を組み合わせた「カレー定食」。セットには副菜2品と漬物、ヨーグルトもついていて、とてもリーズナブルな価格です。カレールーはなめらかで、じっくりと焙煎されたスパイスがたっぷり入っています。最初の一口は「辛い!」と感じますが、食べ進めるうちに慣れてきますよ。
空堀商店街の魅力
空堀商店街には、歴史的なスポットや映画のロケ地、情報誌の常連である有名店など、さまざまな魅力がありますが、本当の魅力はあくまで日常です。ゆったりとした日常にこそ、本当の魅力があるといってもいいかもしれません。
坂道を登っていく商店街には、魚屋、豆腐屋、乾物屋、和菓子屋、時計屋、喫茶店などが営業しており、地域の人たちが当たり前のように利用している。そんなノスタルジックな普通の暮らしが大阪市内に残されていることは、ある意味貴重なことである。
坂があり、商店街があり、買い物ができる、その雰囲気は東京の谷根千に少し似ている。少し遡れば、谷中の「夕やけだんだん」のような場所もたくさんあります。
今回は、大阪観光でおすすめの人気スポット『 空堀商店街 』を紹介しました。
大阪観光ブログでは、大阪旅行を満喫するためのお役立ち情報を発信しています。
コメント