

日本有数の大都市である大阪市には、数多くの観光スポットがあります。代表的なスポットとしては、通天閣、海遊館、あべのハルカスなどが挙げられます。そして、大阪で欠かせない観光スポットのひとつが、大阪城です。豊臣秀吉が築いたことで有名な大阪城は、一度は見ておきたい観光スポットです。今回は、大阪城についてご紹介します。
大阪城について
大阪城は、大阪を代表するスポットのひとつでしょう。しかし、大阪城の名前は聞いたことがあっても、どんなお城なのかはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。まずは、大阪城の基本情報とその歴史についてご紹介します。
大阪城の基本情報
大阪城は、大阪市中央区にある城跡と天守閣・城門のある都市公園です。戦国時代を終結させた豊臣秀吉が1583年から数年かけて築いた城で、豊臣政権の中心地となるように設計された。天守閣は江戸時代に落雷で焼失し、長い間再建されることはなかった。1931年、昭和の時代に天守閣は鉄筋コンクリートで復元された。
現在、大阪城は天守閣を中心に、いくつかの堀で区切られた広大な都市公園となっています。城跡は、徳川政権時代の堀や門、石垣などが基本的に残っており、江戸時代に使われていた名残を随所に感じることができる。
また、商業施設「ミライザ大阪城」や「ジョーテラス大阪」など、周辺施設も充実しており、大阪市民の憩いの場として欠かせない存在となっています。また、都市公園として、西の丸庭園などは大阪市民の憩いの場として有名で、桜や紅葉など季節の花や植物を楽しむことができます。歴史と自然、そしてイベントを同時に楽しめる、大阪屈指のスポットです。
大阪城
■住所:大阪府大阪市中央区大阪城1-1
■営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
■定休日:12月28日~1月1日
■料金:大人600円、中学生以下無料
■アクセス:JR大阪環状線大阪城公園駅より徒歩15分
大阪城の歴史について

大阪城と聞くと、「天下統一を果たした豊臣秀吉が築いた城」というイメージが強いと思います。実は、大阪城の歴史はそのイメージから想像する以上に奥深いので、観光する前に知っておくと、より味わい深い気分で城跡を散策できるはずです。
大阪城の歴史は、秀吉が築城する100年近く前、1496年に当時の浄土真宗の宗祖である蓮如上人が、現在の城の周辺に石山本願寺を建てたことに始まります。ちなみに、当時は「大坂」という地名が使われており、現在の「大阪」という地名が使われるようになったのは、明治時代に入ってからのことです。石山本願寺は、浄土真宗の総本山として数十年栄えたが、1580年に織田信長に敗れ、焼失してしまった。信長の後を継いだ豊臣秀吉は、1583年に石山本願寺の跡地に築城を開始し、3年後に天守閣を完成させた。彼が築いた大阪城は、現在の城跡よりも大きく、4重の堀で守られた最高の防御力を誇っていた。
秀吉の死後、権力を握った徳川家康は、豊臣氏を滅ぼそうと大坂城を攻め落とした。家康は一旦豊臣と和解し、外堀と内堀を埋め、再び大坂城を攻め、豊臣氏を滅ぼした。秀吉が長い年月をかけて築いた大坂城は、焼失してしまった。
大坂の陣から5年後の1620年、徳川政権は全国の大名を動員して大坂城を再建した。徳川家の威光を知らしめるため、天守閣などは豊臣時代の城跡に完全に建てられた。再建された大坂城は、江戸時代、日本最大の経済都市であった大坂を支配する拠点として機能し続けました。しかし、再建から30年も経たないうちに天守閣が落雷で破壊され、その後も再建されることなく時が過ぎていった。
幕末の1868年、大政奉還によって朝廷に政治権力を取り戻した徳川慶喜が大阪城に入った。徳川率いる旧幕府軍は新政府軍に戦いで敗れ、徳川は江戸に逃げ帰った。旧幕府軍が大阪城に火を放ったことで、大阪城の建物の多くは失われた。
明治時代、大阪城は新政府の管理下に置かれ、陸軍の敷地として活用された。陸軍第4師団の司令部が置かれ、1931年にレンガ造りの司令部庁舎(現在のミライザ大阪城)が建設されました。大阪府の誕生に合わせ、「大阪城」と改称された。
昭和に入り、関一大阪市長が天守閣の再建を提案し、総額150万円(現在の750億円)の寄付金を得て、鉄筋コンクリート造りの天守閣が再現された。天守閣の内部は、城の歴史を伝える歴史資料館として整備されている。戦後、城跡全体が都市公園として整備され、平成に入り天守閣の大改修が行われた。1997年、天守閣は国の登録有形文化財に指定された。
1984年、天守閣付近の発掘調査で豊臣時代の石垣が発見された。現在、大阪市が中心となって、2023年に豊臣時代の石垣を展示する常設施設を開設するための準備を進めています。公園内の周辺施設の新設とあわせて、大阪城は今後の注目スポットとなっています。
大阪城の魅力について

大阪を代表する観光スポットである大阪城には、さまざまな魅力があります。歴史だけでなく、実際に散策してみると、その魅力を存分に味わうことができます。主な見どころは次の4つです。
天守閣
大阪城の見どころは、城跡と並んで大阪のシンボルとなっている天守閣です。外観は秀吉時代の復元で、屋根には金のしゃちほこや青緑色の瓦、最上階付近には金の伏虎(ふしとら)飾りが施されています。内部には秀吉の生涯と大阪城の歴史を展示した資料館があり、秀吉の出世、大坂の陣、江戸時代の大阪城について学ぶことができます。秀吉の出世や大坂の陣、江戸時代の大坂城について学ぶことができます。
また、天守閣の最上階は展望台になっており、大阪中心部のランドマークや生駒山など遠くの自然を眺めることができます。大阪城を訪れたら、まずは天守閣から。
門・櫓・石垣
また、広大な城跡のいたるところに、門や櫓、石垣などが多数残されているのも魅力のひとつです。主に徳川時代の遺構ですが、徳川幕府が威信をかけて再建したもので、残された門などの大きさに圧倒されることでしょう。特に、門の西側や石垣に使われている巨石は特筆すべきものがあります。
巨石については、桜門をくぐって正門に入ると南側にある「蛸石」など、迫力ある石が随所に見られます。大人数でなければ運べないことが想像できるほど大きなサイズで、一見の価値があります。城跡を散策していると、お堀や石垣が延々と続く様子も体験できます。
園内を歩くだけで、天下を治めた豊臣・徳川両氏の威光や権力を手軽に感じられるのも、大阪城の大きな特徴です。
周辺の施設も充実
大阪城周辺には、食事やショッピング、イベントなどを楽しめる場所が数多くあり、友人や家族などのグループでの観光やデートに最適です。天守閣横の「ミライザ大阪城」と公園東側の「ジョーテラス大阪」は、レストランやカフェが入った複合施設。大阪城でランチやお茶を楽しむのにおすすめのスポットです。
また、どちらのスポットにも土産物店があるので、大阪城の観光と合わせて大阪土産を購入するのもよいでしょう。また、野外音楽堂「クールジャパンパーク大阪」や「大阪城球場」など、スポーツやエンターテイメント施設も充実しています。また、大阪城周辺では、コンサートやライブ、体を動かす場所など、歴史散策以外の魅力も充実しています。
また、日没から23時までは、天守閣などのライトアップが行われます。通常のライトアップでも、天守閣はほのかに光り、周囲の建物と一体化しやすく、見事な夜景を演出します。特に桜の季節には、夜桜と一緒に浮かび上がり、ロマンチックなデートに最適です。

公園
大阪城公園は、四季折々の花や緑が豊富で、一年を通して自然を満喫できるのも魅力です。春は桜、秋は紅葉が、青空に映える天守閣と相まって、見ごたえがあります。城の西側にある西の丸庭園、東側にある梅林、北側にある桃園は、春には桜、梅、桃の花で有名です。お花見の名所にもなっているので、春先に大阪城を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
また、城の南側には「あじさい・うずしお庭」があり、あじさいなどの花が咲き乱れる5月から7月が見頃です。また、大阪城は水堀が多く、渡り鳥の生息地でもあるため、様々な場所で様々な野鳥を見ることができます。ハトやサギ、カッコウなど種類も多く、バードウォッチングも楽しめる。渡り鳥が多い10月から11月にかけてがベストシーズンです。
今回は、大阪観光でおすすめの人気スポット「大阪城」を紹介しました。大阪観光ブログでは、大阪旅行を満喫するためのお役立ち情報を発信しています。

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